私がアイツに恋する時。


次の日。


早速授業は始まった。


秋穂とは隣同士だからいっぱい喋っちゃった。


「っじゃ、授業終わりまーす。次は移動だからね。」


担任の言葉を聞きつつ私と秋穂は喋っていた。



「賀菜っ。一緒に行こっ。」

「うん。」



私と秋穂は教室を出て歩きながらまた喋る。


「賀菜ってほんと可愛いよね?中学ん時モテたでしょ?」

「う……ううん。そんなことないよ?友達だってそんなに……。」


苦笑い。

だって嫌われていたなんて真剣な顔してたら気まずいもん。



「そうなの!?意外だなぁ。じゃあ彼氏とかは?」


ズキ……。

心がまた痛み出す。



「い……いないよ?」

「ほんとー?なんだか怪しいなぁ。」



うつむいている私の顔を覗き込む。



「ほんとだ…「まじで?またかよっ!」」




他のクラスの人達のはしゃぐ声が聞こえてくる。



「別にいーじゃん。んじゃーな。」


この声……聞いたことある。



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