リアルラヴァーズ
特にすることもないので、お昼を食べよう。
今日はお母さんがパートで居ないので、自分で作らなければならない。さて、買うのと作るのどっちが良いのか……。
どっちも面倒なので、気分的に作ることにする。まあ作るといっても料理なんてできないので、素麺を茹でることにする。
一人分なので、鍋は大きくなくていいだろう。中鍋を引っ張り出すと、水を注ぎ、火にかける。その間に素麺を探し出す。一人分の束を取り、ぱらぱらと麺を鍋の中へIN!
沸いてなくても自分の分なので気にしない!
そうやって自分で変に納得した時だ。
軽やかな、インターフォンの音が聴こえた。
先日インターネットで通販を行ったので、その郵便だろうか。火元が不安だったので、ガスコンロの火を止めると、私はうきうきしながらインターフォンに繋がる受話器の
方へ向かう。
ちなみに行った通販の内容物は……オタクならではの某薄い本である。これ以上は、言わない。
受話器を取ると、私はお決まりのセリフで問いかけた。
「はい、どちらさまでしょうか?」