上司がキス魔で困ります
だがこうしてはいられない。早く迎えに行かなければ。
慌ててマンションから改札へと向かった。
「課長!」
改札を出たところで興味深そうに周囲を見回していた課長を発見して、すぐに声をかけた。
「おはよう、めぐ」
本当にいたよー!
今日の課長は、白いシャツにデニム、ジャケットというまた普通なのにものすごくかっこいいお姿だった。しかも片手には小さなブーケを持っている。
花を持つ美形。似合いすぎる。
ドキドキしながら近づいた。
「おはようございます、あのどうしてこんな早く?」
「待ちきれなかった」