上司がキス魔で困ります

 眠れるリビングの美人上司、起床。


「起きました? ごはん出来ましたよ」


 泣きそうだったことは課長には内緒だ。

 ニッコリと笑うと、課長もまたつられるように笑ってそのまま私を抱き寄せる。


「目が覚めたら目の前にめぐがいるって、なかなかクるものがあるな」


 そしておでこに押し付けられた課長の唇が、吐息交じりにいけないことをささやいた。


「このままめぐを食べた……」
「パスタがのびますっ!」


 冗談だとは思うけど、さすがにここで食べられるわけにはいかない。

 さっと立ち上がってダイニングテーブルへと向かった。





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