上司がキス魔で困ります
毎日蘭私ちゃんの好物を作り、仕事で疲れて帰ってきた蘭ちゃんの肩を揉み、まぁとにかくタイヤヒラメの舞い踊りレベルの歓待をしたのである。
今日だって、食後に私手作りのチーズケーキを食べて超ご機嫌だったのだ。
これはもう言うしかない、言っていいはずと、満を持しての報告だったのに……。
蘭ちゃんはめちゃくちゃ不機嫌になってしまった。
目が三角になったの、久しぶりに見たよ。
「ねぇ蘭ちゃん。私に幸せになっていいって言ったよね?」
ちょうど夕食後の片付けの途中だったので、食器をもったままだった。
とりあえず壁ドンされたまま食器を差し出すと、蘭ちゃんは真面目にそれを受け取り、食器棚に仕舞ってくれた。