上司がキス魔で困ります

 既読はつかなかったがそのうち見てくれるだろう。
 こうしてはいられない。
 ランチの準備をしなければ!


 いつも使っているエコバッグを持って、マンションを出てスーパーへと向かう。

 と言っても、そんなに凝ったものは作れないので、ちょっといつもより豪華ってだけのメニューだけど。


 目当てのものを買って、マンションに戻る。
 それから食材を冷蔵庫になおして何気なく携帯を見ると、

【着いた。】

と、課長から一言返事が。


「……ええっ!?」


【着いたってどこに?】
【改札】


 は、早すぎる……!
 だってまだ十時だよ!?



< 99 / 188 >

この作品をシェア

pagetop