✴︎ キラ ✳︎ キラ ✴︎星《ヒカル》人 ✴︎ 〜番外編ー
「チャンス逃したわね…
もったいないことして」



そう呆れている佐川さんは首を傾げて、
2本目のビールを開ける。





「……そう言われる前から、分かってて。
嬉しくて。でも、いいのかって自問自答してました。
でも、いつか駄目になるとか考えて、臆病で」



いつも話をして盛りあがっていた細川クンというのは、
杏菜ちゃん一途だった。

私のことは、大切な女友達の1人にしかなかった。

そういう過去があるから、期待はしない。





「なら、好きなんだ?あの子を」

「はい」



お酒の勢いで、すべての気持ちを吐いた。
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