ネコと上手に付き合う方法



俺がそれと出会ったのは、高2になってすぐのことだった。




春の陽気に惑わされ校舎裏で気持ち良く昼寝をしていると、



ガサガサ



その物音が俺を夢の世界から現実に引き戻そうとしていた。



「んーあんまりいい眺めじゃないなぁ…」



頭上から声が聞こえ、いよいよ現実に戻ろうとした瞬間、



「よっと!…ひゃぁ!!」



!?



その声と共に、空から得たいの知れない何かが俺にのしかかった。



「………あれ…?助かった。」



お、重いし痛い…



ゆっくり目を開けると、女の子が俺の上に覆い被さっていた。



「ハッ!ご、ごめんなさい!!」



と思ったら、下敷きにされている俺に気付いたのか、女の子は凄い勢いで走り去って行った。



なんだったんだ今のは…


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