君のことが、どうしようもなく好きです
教室の外には大きく広がるグラウンドが見える。先輩だろうか、体操着を着た人達がサッカーをしていた。
グラウンドが眩しい。響は目を細めながら、しばらく外を見ていることにした。
その中には、挨拶をしていた生徒会長の姿もある。確か、「片岡 鈴(かたおか すず)」っていう名前だったな。
頭の片隅に、何となく覚えていた名前があった。
「…あっチャイム鳴った!奏くん、またね」
女子達がばたばたと自分の席に着く。ふと見ると、奏の隣の女子も席に着いていた。響の隣はまだ来ていない。机に名前を記した紙が貼ってあるだけだ。
(――「音」?)
その名前の最後の文字しか読めぬまま、先生が入ってくる。中途半端に最後の文字だけに目を通したまま、ホームルームが始まった。
グラウンドが眩しい。響は目を細めながら、しばらく外を見ていることにした。
その中には、挨拶をしていた生徒会長の姿もある。確か、「片岡 鈴(かたおか すず)」っていう名前だったな。
頭の片隅に、何となく覚えていた名前があった。
「…あっチャイム鳴った!奏くん、またね」
女子達がばたばたと自分の席に着く。ふと見ると、奏の隣の女子も席に着いていた。響の隣はまだ来ていない。机に名前を記した紙が貼ってあるだけだ。
(――「音」?)
その名前の最後の文字しか読めぬまま、先生が入ってくる。中途半端に最後の文字だけに目を通したまま、ホームルームが始まった。