役立たず姫の一生〜永遠の誓いを貴女に〜
営所に着くと、俺は兵士達の中でもひときわ目立つ赤毛の大男に声をかけた。
「アゼル!!お前がここに顔を出すなんて珍しいな」
「久しぶりだな、テオ」
とにかく身体がでかく老け顔だが、テオは俺と同じ歳だ。
ぱっとしないティーザ家に長いこと仕えてくれているハンザース家の次男坊で、俺の幼馴染み。
その体格の良さと無駄に有り余る体力をいかして、ティーザ軍の第四部隊の隊長務めている。
「とうとうお前も軍に所属する気になったか!? 領主の息子なんだから、領地のためにしっかり働けや」
テオにバシバシと肩をたたかれ、俺は顔をしかめる。馬鹿力のせいで、結構痛いのだ。
「ならないね。 軍に入ったりして、俺の美しい顔に傷でもついたら、そっちの方がティーザ領の損失だろう」
テオは大口を開けて、ガハハと笑う。
「相変わらずの減らず口だなぁ。
ん? そっちのお嬢さんは?」
テオがエレーナに顔を向けた。
エレーナ王女がティーザ城にきているという話は知ってるはずだが、目の前のお嬢さんと王女は結びつかないらしい。
「テオ。こちらのお嬢さんはエレーナ王女殿下だ」
俺は笑いをこらえながら、お嬢さんのところをわざと強調してそう言った。
「アゼル!!お前がここに顔を出すなんて珍しいな」
「久しぶりだな、テオ」
とにかく身体がでかく老け顔だが、テオは俺と同じ歳だ。
ぱっとしないティーザ家に長いこと仕えてくれているハンザース家の次男坊で、俺の幼馴染み。
その体格の良さと無駄に有り余る体力をいかして、ティーザ軍の第四部隊の隊長務めている。
「とうとうお前も軍に所属する気になったか!? 領主の息子なんだから、領地のためにしっかり働けや」
テオにバシバシと肩をたたかれ、俺は顔をしかめる。馬鹿力のせいで、結構痛いのだ。
「ならないね。 軍に入ったりして、俺の美しい顔に傷でもついたら、そっちの方がティーザ領の損失だろう」
テオは大口を開けて、ガハハと笑う。
「相変わらずの減らず口だなぁ。
ん? そっちのお嬢さんは?」
テオがエレーナに顔を向けた。
エレーナ王女がティーザ城にきているという話は知ってるはずだが、目の前のお嬢さんと王女は結びつかないらしい。
「テオ。こちらのお嬢さんはエレーナ王女殿下だ」
俺は笑いをこらえながら、お嬢さんのところをわざと強調してそう言った。