海 に 溶 け る 。
「……でも、死んでもいいと思うくらい本当は苦しいんだろ?」
『じゃあ今日から未央と俺は秘密の関係だな』
「遠くへいきたいと思うくらいその場所が大切だったんだろ?」
『未央がいれば何だって平気だよ』
「死にたいと思うくらいに生きていたいんじゃないのか?」
『好きだよ』
「本当は愛してほしいんだろ?」
『愛してる』
「否定された自分なんてどうでもいいと思うくらい、そいつのことを想ってたんじゃないのか」
『……ごめん。未央、もう無理だ。俺だって家庭と職場が大切なんだよ。今、この立場を失うと俺は生きていけなくなる』
「お前は本当は誰よりも寂しいんだよ」