いちご飴。
少し驚いた顔をした本屋さん


だけどすぐ優しい笑顔に戻った本屋さん


あぁこの人の笑顔は優しいなって思った


「ねぇ本屋さん。」


そんなことわかりきってる


「ん?」


「なんで昨日いちご飴くれたの?」


本屋さんの言葉で聞きたいの


「僕にとっていちご飴は特別だから。」


「なんで特別を私にくれたの?」


本屋さんになら我儘になれるの


「特別をあげていいと思ったから。」


「ねぇ本屋さん。」


私には本屋さんの隣にいていいって


「ん?」


「私本屋さんがいないとほしい本見つけられないの。」


ちっぽけな確かな理由がほしくて


「そしたら僕が見つけてあげる。」


「ねぇ本屋さん。」


もっともっと近づきたいの
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