いぬorひと
「・・・・それでうちがこうなったということね。」
びしょびしょであれ放題の自分の部屋を見て柄にもなく泣きそうになった。
右から
私
びしょびしょのノラ
同じくびしょびしょで破れてところどころのびた服を着たの花蓮
が正座をして(一応ノラもちょこんと座っている)
たいそうご立腹の母に説教を受けている。
母が怒るのも、まあ・・・・・・仕方がない。
帰ってきたら、泥棒が入ったがごとく
家中が荒れ放題の状態だったんだからな。
(実際に通報しようとしていた・・・・・・
あの番号ではかからなかっただろうが・・・・)
ちなみにみかんは私たちが母を止めに行っているあいだに何処かへ行ったらしい。
猫のくせに賢い奴だ。
みかんはこうなることがわかっていたな。
思わずため息を吐くと
「理亜、聞いてるの!?」
名指しで怒られてしまった。
「・・・・・とにかく今日中に二人で掃除してもらいますからね。」
「、え、ちょ、私、巻き込まれただk「いいわね!」
「・・・・・はい・・・」
花蓮はあまりに理不尽な扱いだったが、母親の圧力に負けて渋々、頷いた。