いぬorひと
私と花蓮が家を元の状態に片付け終わったときには外は日が落ち真っ暗になってからだった。
「おわったーーーーー!!!」
「花蓮、静かにしなさい!近所迷惑でしょ!!」
「・・はーい」
・・花蓮が叫びたくのもわかる。
今日一日でどっと疲れた。
「そうだ、おねいちゃんあのこ紹介してよ。
ちょうどみかんも戻ってきたし。
ママにも許可もらったし、
正式にうちの子になるんでしょ。」
片付け終わったあとようやく母の怒りが収まり、
ノラのことを話してみると
〝いいわよ。″
返事一つであっさりと了承をもらった。
機嫌が悪かったせいか、一回目じゃ許可が降りないかもと
危惧していたのだが・・・・・・
拍子抜けした・・・・・。
その一言に尽きた。
いつのにやら戻ってきたみかんがちょこんと花蓮の膝の上に座っている。
「・・・とりあえずケガが治るまではな」
キラキラと子供のように目を輝かせている花蓮にそう答えておいた。