ハレときどきアメ~涙の裏にあるヒカリ~
第1章

ある日突然






さむっ………





いくら北国にすんでいるのが長くてもこの寒さにはいまだ慣れない。





いや、慣れることはないだろう。





今は3月の始め、もうすぐで中学2年生を終えることになる。






もう受験生か……進路は決まっている。






美容師になるために専門学校にいくんだ。この夢は誰に反対されようが絶対に折り曲げたりはしない……




紹介遅れました、あたし吉木彩葉(よしきいろは)中学2年生。





栗色の鎖骨くらいまである髪に156センチというなんともフツーの子。





性格は明るい方だけど人見知りがちで仲良くなるまで相当時間がいる。





でも…あたしにはすごく大事なひとがいる。





親友の琴(こと)。





たったひとりの大事な幼馴染みなんだ。






噂をすればホラ………





「いーろはー!おはよっ」





まったく……まだ6時だよ?あたし今起きたばっかりなのに……





腕をブンブンふる琴の姿を見てつい笑みがこぼれる。




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