ハレときどきアメ~涙の裏にあるヒカリ~






雪はほぼ溶けている。




このまちはあんまり積雪量は多くないから除雪がラクだ。電車に乗って海までいく。




こんな時期に海だなんて………なにを企んでいるのか。




「さむっ……ねぇ琴、やっぱ学校いこーよ」





こんな寒いとこいたくない。





早く学校にいって暖房にくっつきたいよ。




「えー?海みてたほーが落ち着くし気持ちーよ」





この時期じゃなかったら確かに気持ちいいけど……





「目ぇ閉じてみ?…ホラ、心が落ち着くでしょ?」





すっと目を閉じた。





さっきまで寒くて冷たいと思っていた潮風がなぜか心地いい。





――ズキッ




いった…………




< 3 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop