俺が魔法使いになるまでの日々
『えっと…君、名前は何ていうの??』
『ヒ、ヒロインでごわす!!!!!』
もうダメだ…突然の質問に戸惑った
せいか、語尾がおかしかった気がする。
顔を赤くしながら周りを見回すと
クスクスと小さな笑いがおきていた。
“あー。これから3年間、ずっと
笑いのネタにされるんだろうな…”
そう思い下を向いているとフレッカは、
『へぇ〜ヒロイン君か!……
あれ、君…男の子だよね??』
完全にスルーされた。
スルーというのは時に通報されるより
辛く感じることがある。
少し間をとって俺は返答した。
『俺は見ての通り男だよ!!!
名前のことは気になさらず(汗)』
『だよね(笑)あとタメでいいから。
突然だけどヒロって呼んでもいい??
私の事は、フレッカでいいよ。』
『お、おぅ!!!!
改めまして、これからよろしく。』