俺様同居人とヒミツの関係!?
 
お前の作った味噌汁を毎日飲みたい――というニュアンスで言ってくれるものだから、またプロポーズじゃないかと疑ってしまう。

だけど、違うのよね。

才賀は、私のことを何とも思っていないのよね。


「(だけど、不思議……)」


私はいま、とっても軽い。

もう頭に怪物もいないし、心もプカプカと温水プールに浮かんでいるみたい。


「(フラれた……はずなのに、なんでこんなに心がポカポカしてるんだろう)」


地獄に落とされたのに、天国にいる気分。

そんな気持ちだった。
 
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