10歳のバースデー[番外編]


涼くんは、笑ってくれなかった。
それどころか、涙を浮かべていた


「もう…決めた?」

『うん』


もうこの決断を変える気はない。
…きっと変えられないよ…

…神様、そこにいるなら一つだけ叶えてください。


あの子を幸せにして…
辛い想いをさせないでください…

できないのなら、支えてくれる人を見つけられるように
一生の親友のような子と友達になれるように…


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