ゆいちゃんと孤独
「じゃあ、分かるよね?それに、ぼっちんはゆいちゃんが愛を見つけるまで、お手伝いするだけなんだ。だから、もう・・・・」
「・・嫌!嫌!ぼっちん、離れちゃ嫌!」
「ゆいちゃん・・・・」
ゆいちゃんがぼっちんにあったあの時と同じように、だけど全く違う涙をゆいちゃんは目に浮かべました。
ぼっちんは困ったように笑いました。
「大丈夫。ゆいちゃんは僕を嫌うだけでいい。他の感情やお友達やお父さんたちのことは嫌っちゃダメだよ。ちゃんと好きでいるんだよ」
「嫌だ!ぼっちんのことも大好きだもんっ!好きなのに、お別れしたくないよ」
「それでも・・・・ぼっちんは、嫌われることが幸せだから」
「・・・・・」
「ほら、お友達の所へ行こう?」
「・・・・うん」
ゆいちゃんが納得したのかしていないのか、それはゆいちゃんにも分かりませんでした。
だけど、教室に入らないといけないという義務的なものを感じて、ゆいちゃんは教室の扉を開けました。