向日葵
だけど、5人ともあたしがいないかのように振る舞い
この、あたしが喋っても誰も返事をくれない
そして、あの日目を疑った
いつものように朝から登校し、また一日を送ると思ってた
だけど、一人の女が
生徒会副会長、白石日向
あの女の容姿は、認める
あたしが、出逢った女の中で一番美しかった
だけど、あいつも同じ
所詮、ただの女
葵くんたちに気を引こうとしてるんだろうと
だけど、いつもは女たちに見向きもしない葵くんが助けたんだ
小さい頃から汚い世界を見てきたせいか、人一倍人の変化には敏感になった
あの葵くんが、優しい目をしながら白石日向を見ている
それだけで、嫉妬に狂いそうだった