向日葵


生徒会室についた頃には




あたしが、いくらキスをねだってもしてくれなかった葵くんが…






自分から押し付けている



優しく啄むように


「日向」


貴方が愛おしそうに女の名前を呼ぶ





白石日向は葵くんの存在を確かめるようにギュッと抱きしめている



何これ、




あの女の場所はあたしのとこじゃない


フツフツと怒りが湧き立つ




翔たちも目を見開いているし









そんなに、珍しいことなのか



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