向日葵
「葵とどういうご関係で?」
やっぱり、聞かれるのね
けど、
「てっきり、葵が話してるのかと思った」
葵を一瞥するも、目を見てくるだけで何も答えない
「あたしと、葵は“ただの"幼なじみよ」
そう、なんの関係もない幼なじみ
「マジかよ!?」
五月蝿いサル、いや長岡健が声を出す
「ほんとに、幼なじみなだけなのかよ!!」
今度はチビ、細野秋が詰め寄ってくる
「それ以外に何があるのよ」
細野秋を睨みながら応える
「だって、昨日の夜とか言ってたじゃねぇか!!」
「葵のお母さんとお父さんがうちの家族と仲いいの」
「だから、葵があんなこと言ってたのか」
うん、一人は常識人がいてくれてたすかったよ
「室屋ようたの言うとおりよ」