向日葵
「じゃ、あたしは帰るから」
葵の前を通り過ぎようとしたとき腕を掴まれた
「なに?」
あたしの腕をつかむお姫様
「あ、あのねっ」
ああ、これはめんどくさいパターンだな
「これから、一緒にいない?」
予想を超えたことだね
「やだ」
即答されるとは思ってなかったのか目を丸くしたお姫様
「ど、どうして!」
「じゃあ、聞くけどなんでいなきゃなんないの?お姫様さー、あたしのこと嫌いでしょ?」
余裕のなくなった顔色
ぱっと腕を払いあたしより背の低いお姫様を見下ろす