向日葵
初めて会話したのは夏の暑さを残した9月頃
「君、家はないの?」
ふと裏庭を歩いている時に聞こえてきた声
興味本位で覗きに行くと猫と会話する白石日向
優しい顔で撫でる顔はまさに女神だった
ジャリ
俺の足音に気づいたのか顔を上げた
「あ、こんにちは」
綺麗に微笑む笑顔に思わず時が止まったかとおもった
本当に出会った中で一番美しい
喋ることさえ罪だと思わせる空気が白石日向の周りにはある
そんな白石日向のさっきの顔