影姫にあいを
「夜月の幹部だからつれてきたんだよ。
総長の三郷 (みごう)龍哉に、戦わされてるのみてらんなかった…。」
「龍哉は1人だった私を助けてくれた!だから戦わされてなんかっ……!」
なんかないのに、言葉が出ない。
図星なの……かな。そうだよ。
闘いたくなんかない。
止まらない自分が怖くなる。
愛される月姫も見たくない。
でも、こんな醜い考えの私には戦うことにしか存在価値がない。
「私は……戦わないと、側にいちゃっ……だめなんだっ。」
龍哉の側にいるために自分で選んだこと。
いつの間にか泣きながら話していた。