影姫にあいを
でも、それでも、想ってしまう人がいた。
それが前までは龍哉だった。
名前を思い出すだけで苦しくて潰れそう。
龍哉が私を愛してないのはわかっていたし、裕華さんを連れてきた時点で勘づいていた。
それでも私に構ってくれる龍哉に甘えていた。
それが同情だとわかっていた。
でも今想うのは優なのだ。
私を心配して、優しい顔をした優が忘れられない。
たったあれだけの時間で優に惚れていた。
簡単なやつだと思う
でもすぐ行くと言った優を忘れられない、
ねぇ、出来るなら1度だけ優に会いたい。
「……ゆっ…う。」