影姫にあいを

でも、それでも、想ってしまう人がいた。

それが前までは龍哉だった。

名前を思い出すだけで苦しくて潰れそう。

龍哉が私を愛してないのはわかっていたし、裕華さんを連れてきた時点で勘づいていた。

それでも私に構ってくれる龍哉に甘えていた。

それが同情だとわかっていた。

でも今想うのは優なのだ。

私を心配して、優しい顔をした優が忘れられない。

たったあれだけの時間で優に惚れていた。

簡単なやつだと思う

でもすぐ行くと言った優を忘れられない、

ねぇ、出来るなら1度だけ優に会いたい。

「……ゆっ…う。」






< 41 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop