影姫にあいを
「初めて美影知った時から結衣に頼んであの族入らせた。多分もう戻ってやめてるかな。」
てことは前から知ってたんだ私のこと。
それだけで胸が高鳴る。
そしてまた匂いを嗅ぎ出す優。
「それに……アイツの匂いが……する。」
うん。絶対そう。とうなずきながら私を抱き上げどこかに向う。
「どこ行くの?」
「風呂。」
「へっ!えっ?」
情けない声が出たと同時に脱衣場に、放り込まれる。
「アイツの匂いすんのやだ。」
アイツは龍哉のことか。
なんか優って犬みたいだな。