影姫にあいを
「昔ね、お父さんに虐待されてたの。
悪いのはいいこじゃない私だったんだけど。それでも怖くてある時抵抗した。
そしたらね止まらなくて。
それから暴力振るわれると止まらなくなっちゃった。
お母さんは私がそんな私が気味悪いって。お父さんがおかしくなったのもあんたのせいだって。
それでほっぺたにビンタされて。出ていけって言ったの。
私を守ってくれなくても気味悪いって言われてもお母さんが傷つかないならいいやって思ってたのに。
その時心がスーッて何も思わなくなったの。
1人なんだなって。
皆に捨てられて私は要らないんだって。
そんなこと思いながら路地裏でうずくまって、何もしないで雨に濡れてる所を龍哉が助けてくれた。
でもそのうち裕華さんを龍哉が連れてきて。
龍哉のこと好きだったけど龍哉が私を側に置くのは同情何だってわかっちゃったら、
とうとう本当に1人になってた。
これが私の過去だよ」