イタミ
美山さんが切った髪を机の上に置いた。




神崎さんの長い髪は、今ではもう方に届かない長さになっていた。






私は涙をこぼす。






「みんな覚えといてね。」




美山さんが静かな声で話す。




「次こういうことする人がいたら、切られるのあんた達だからね。」






教室の誰も答えず、誰も止めてくれなかった。






「こんなのおかしい…。





おかしいよ!!!!」




私は泣きながらみんなの方を見た。






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