イタミ
「みんな変だよ。


なんで止めないの?こんなことしちゃダメだって分かってるのに。



怖いから?自分はやられたくないから…?




みんな、みんなみんな、間違ってるよ!!!」






私の精一杯の声は教室に響いたけど、誰の心にも届いていない感じがした。






私の中で何かが冷めた。


もうこの人たちに期待なんかしない。



私はこいつらみたいになりたくない。






「私はこの状況を見て見ぬふりして手に入れる 日常なんて




要らない。」






私はそう言って美山さんからハサミを奪った。










ザクッ






せっかく伸ばした髪を切って、机の上に置いた。







神崎さんが私を見ていた。





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