イタミ

私は夏休みが明けたら、美山さんたちもイジメに飽きて、少しはましになって欲しいと願っていた。



でも、その願いは叶わなくて、

今もこうして私は見ているだけ…。





「怖いねぇ。」


中学二年生になってから仲良くなった、葉山ちづる（はやま ちづる）がそう言う。



「だねぇ。」



昨年同じクラスで、今年から仲良くなった西山未夢（にしやま みゆ）がちづるに答えた。




私たち３人はいつものように教室の最前列の窓際にあるちづるの席で話していた。




「あーいうのほんと怖い。」


「まじ関わりたくないよね。」




２人が話しているのを聞きながら君の方を見る。



君はイジメグループの３人に囲まれて、ひどい言葉をあびせられていた。



「学校に来んな。」

「マジキモイ。」

「死ねよホント。」




あんな事言われたら私はどうするだろう。




泣いて、どうすることも出来ずに、俯いているかもしれない。















君は彼女達からひどい言葉を浴びせられ続けてる。


助けたいと思う反面、助けるのが怖い。