イタミ


私は君に憧れていた。それは容姿だけじゃなくて、彼女の性格にも。







あれは、まだ4月のころで、ちづると未夢とも仲良くなったばかりの頃。



私は風邪をひいてしまって、学校を休んだ日。


君は誰に頼まれたわけでもないのに、うちまで来てくれたよね。



私がもうほとんど元気だと知り、母に促されると部屋まで来てくれた。


その日の分のノートをコピーしてきてくれたらしく、私に渡してくれた。


その日あった事や次の日のの予定を教えてくれて、暇をしていた私とおしゃべりをしてくれた。



犬が好きで、マックというポメラニアンを飼っている事。
将来は看護師になりたいこと。



色んなことを話してくれて、君の優しい雰囲気にリラックスして


人見知りの私も自然に話すことが出来た。




その日から私は彼女のことが気になってよく見るようになった。


誰にでも優しくて、キレイで、しっかりしてて、

そんな自分にはないものを沢山持っている君に



私は自然と憧れていた。









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