*ハツコイの味*-空色のキミに-
ポケットから鏡を取り出して首に当てる。
鏡を見ると私の首筋にはくっきりと締められたあとが残っていた。




その瞬間、一気に忘れかけていた記憶が戻ってきた。



そうだ、私ーーーー。

朝早くに学校に来て、


階段を上がってたらあの黒髪ショートの女の子にあって、



…そのまま首を締められたんだ…。
傷のついた首筋を指でなぞるたび、鮮明に思い出されてきた。



「…っ……私っ……!?」



身体が震える。
どうしようもないくらいに……。



< 149 / 226 >

この作品をシェア

pagetop