*ハツコイの味*-空色のキミに-

「アイツの名前は……瑠花って言うんだ。」 


「瑠花……?」   


「瑠花ちゃん……。」 


あの子にピッタリの名前だな。


そんなことを呑気にも一瞬思ってしまった。
だって、すごくかわいい子だったから……。


歪んだ顔は怖かったけど、
元を辿ればすごく美少女……って感じだった。




「アイツはいっつも命、命、って騒いでついて回ってさ、親についてく子供みたいにな。」


さっきの表情とは打ってかわって皐月くんの顔に微笑が現れた。



何かを懐かしむみたいに…



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