*ハツコイの味*-空色のキミに-
悩んでても仕方ないから会話に戻った。
すると皐月くんが言いにくそうに何かを言おうとしていた。


なんだろう…???
皐月くんはこっち向いてるし、私に聞きたいのかな??

  
「皐月くん、どうしたの??」

 
私が皐月くんに質問した合図で真利ちゃんの目線も皐月くんに集まった。



  
「…杏里ちゃんはさ、命のこと好きだったよな?」


え…。
思わず動きが固まる。


真利ちゃんも驚きで目を見開いた。



「…うん。けどフラれちゃった。」 


微笑んで私は答えを返す。
フラれたのは…ほんとのことだから。



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