*ハツコイの味*-空色のキミに-
私に胸ぐらを掴まれていた瑠花ちゃんは顔を真っ赤にさせてワナワナ震わせた。


怖いけど、負けない。
怯えない!!!


負けじと私も瑠花ちゃんの目を睨み付けた。
瑠花ちゃんの瞳は私の目を捉えた後、ふっとまた歪みに歪んでいった。




「へぇ…。あんたもそのくらいの顔はできるんだ?…だけどこんな仕打ちを受けてでも命への気持ちがホンモノだって言える…?」


「…え?」



瑠花ちゃんの視線が後ろを向く。
その視線の後ろに動く数人の影があった。



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