*ハツコイの味*-空色のキミに-
「……ま、ここにいれば。しばらくこねーよ」


そういって命くんは興味なさそうにあっちを向いてしまった。


うーん……いてもいいってことかな?
それはそれでありがたいけど……。



私はこの空気にいまだ、馴染めずにいた。
思ったけどまださっきのことちゃんとお礼いった方がいいかな……?




私は思いきって声をかけることにした。




「あ、あの……!」



命くんの体はピクッと動いてゆっくりとこっちを見た。

「……なに?」



って……わ!
命くんの顔にサラサラの髪がかかって更にきれい。



そーじゃなくて!お礼言わなきゃ!



「さっきは、えっと…そのありがとうございました!それと…ごめんなさい…。」
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