*ハツコイの味*-空色のキミに-
「あはは!ヤバイよ、杏里、髪の毛!」


「えっ?!嘘!」

教室に荷物をおき、トイレで真利ちゃんに言われた。
そんなに酷いの?!私の髪の毛!!



あわてて、ブレザーのポケットからクシを出し鏡を見る。


確かに鏡に写る私の髪は盛大にハネていた。



うわぁぁ!やばいっ!!
クシで丁寧にとかす。



とかし続けていると髪は少しずつまとまってきた。

 
よし、これで安心!
ちょっとした満足感に浸りながらクシをポケットにしまう。


しまったところでやっと、真利ちゃんの私を見る視線に気が付いた。

  

「どうしたの…?真利ちゃん。」
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