*ハツコイの味*-空色のキミに-
腕がだんだんとしびれてくる。



ヤバイ、落ちそう~……
重い、重いー!!!



心で悲鳴をあげながらやっと目的地についた。
あれ……?



私の頭にはある考えがふとよぎった。



ここ……命くんがいた空き教室だ。
ここで彼と出会ったんだから絶対に忘れるわけがない。




私は新たな発見にまた胸を弾ませた。
目を閉じればあの時のもどかしさが戻ってくる。





ダメダメっ!はやく荷物置かなきゃ!



 
私はそう思って扉に手をかけた。
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