*ハツコイの味*-空色のキミに-
…なんで私の前には命くんがいるの?
最初見えてきたのは紛れもなく命くんの華奢な体だった。


…??
なんで??なんで??



ここ空き教室だよね~…?
誰もいないんじゃ…??




あれ、頭がパンクする…!!
頭をおさえてうずくまる。



命くんがその物音に気づいて、こっちを振り向く。
振り向き際に命くんのキレイな空色の瞳が私の姿を捉えた。





驚いたように見開かれる瞳。
なおもずっと私の姿を捉えていた。




なんか、私見られてる…??
は、恥ずかしいっっ!!



どんどん顔が紅潮していく。




「えっ……?」



「はっ?」 



私に気づいた命くんも、私もおかしな声を出した。
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