*ハツコイの味*-空色のキミに-
「……あんた好きな人いる?」


おとなしく座って黙っていたら、唐突な質問が来た。


ど、どうしよっ?!
その質問にどう返そうか、頭で盛大に悩みまくっていた。



「え、えーと……いる?……ねぇ。」



疑問系になっちゃった!!
私ってやっぱり隠すの下手??



「……そっか。どんなやつ?」



あっちを向いてボンヤリ聞いてくる。
どんな人……か。


目の前にいるキミだよって、言えたらどんなに楽かな??



……言える勇気は私はないのです。



「……猫みたいで、″空″みたいな人。」



気づくと私は自然と口から言葉が零れていた。


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