君色

「なー、嘉穂」


薫がいつもと
違う顔つきで
話しかけてきた



「何?」




あたしはどうすれば
いいのかわからなく
普通にいつも通り
返事をした




「あんな…俺な…」




何を言われるのか
ドキドキしているあたし
心臓の音が
薫まで聞こえそうな位
激しく動いている



「どーしたん?」




「俺な、隣のクラスの子に好きやって言われた」
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