The Pacific War ~過去との遭遇~
第4章 海軍中佐・吉田勇樹
海軍軍人という事は、俺が艦長になったりするのだろうか。俺はまだ高校生だぞ......いや、この時代だから高校生なんて関係ないか...?
俺はかなり混乱した。
長官が言った。
「そうしたい所だが、そうするには海軍大臣などに具申しなくてはいかんくなり、事が大きくなる。吉田君、それでも良いかね?」
このチャンスを逃せば次は無いだろう。軍事オタクとして、軍人になれるなど、最高の喜びである。
「もちろんです!日本の勝利のため、なんだってしますよ」
「ふむ...では早速、海軍大臣に具申してみるとしよう」
「ありがとうございます...」
だが、軍人になる以上戦死を覚悟しなくてはならない。ただ知識を詰め込むだけの軍事オタクとは違うのだ。
「ところで吉田君」と長官。
「はい?」
緊張で声が裏返ってしまった。
長官が苦笑しつつ続けた。
「我が海軍はハワイ攻略を見据え、前段階としてまずミッドウェー島の攻略を考えているのだが、なにか意見があれば聞きたい」
「具申したい事がいくつかあります。ただ、この話は長官、私、黒島大佐、宇垣少将の4人で行いたいのですが」
「よかろう。会議は明日午後1時から、私の部屋で行う。」
ついに来た。太平洋戦争のターニングポイントと言われている、ミッドウェー海戦である。
俺はかなり混乱した。
長官が言った。
「そうしたい所だが、そうするには海軍大臣などに具申しなくてはいかんくなり、事が大きくなる。吉田君、それでも良いかね?」
このチャンスを逃せば次は無いだろう。軍事オタクとして、軍人になれるなど、最高の喜びである。
「もちろんです!日本の勝利のため、なんだってしますよ」
「ふむ...では早速、海軍大臣に具申してみるとしよう」
「ありがとうございます...」
だが、軍人になる以上戦死を覚悟しなくてはならない。ただ知識を詰め込むだけの軍事オタクとは違うのだ。
「ところで吉田君」と長官。
「はい?」
緊張で声が裏返ってしまった。
長官が苦笑しつつ続けた。
「我が海軍はハワイ攻略を見据え、前段階としてまずミッドウェー島の攻略を考えているのだが、なにか意見があれば聞きたい」
「具申したい事がいくつかあります。ただ、この話は長官、私、黒島大佐、宇垣少将の4人で行いたいのですが」
「よかろう。会議は明日午後1時から、私の部屋で行う。」
ついに来た。太平洋戦争のターニングポイントと言われている、ミッドウェー海戦である。