The Pacific War ~過去との遭遇~
第5章 作戦会議
午後1時。俺は作戦立案のために山本長官の自室へ向かっていた。
ノックをして部屋に入ると、まだ長官しかいなかった。
「おはよう、吉田君…いや、吉田中佐。昨日はよく眠れたかな?」
中佐という呼ばれ方に慣れていないのか、俺は少し戸惑ってしまった。
「はぁ、おかげさまで」
「それはよかった。ところで、参謀長と主任参謀が来る前に聞きたい事があるのだが」
なんだろう。何か悪い事でもしたかな?と首を傾げていると、長官が続けて言った。
「ミッドウェー島を巡る戦闘は、日米どちらが制するのかね?」
鳥肌が立った。これを教えてしまえば、もう後戻りは出来ない。日本を勝利に導くしかなくなる。
「この戦闘で...日本は大敗北を喫します」
俺は続けた。
「我が軍の被害は、空母4及び重巡1沈没、重巡1大破、駆逐1中破。 航空機搭乗員を含め合計で3057人が戦死します」
山本長官の表情はピクリとも変わらなかった。予想がついていたのだろうか。
俺はさらに続けた。
「対する米軍の被害は、空母1、駆逐1沈没 。戦死者は307人です」
長官は何か考え込んでいるようだった。
「ふむ...やはり作戦を1から見直さねばならぬか...」
ノックをして部屋に入ると、まだ長官しかいなかった。
「おはよう、吉田君…いや、吉田中佐。昨日はよく眠れたかな?」
中佐という呼ばれ方に慣れていないのか、俺は少し戸惑ってしまった。
「はぁ、おかげさまで」
「それはよかった。ところで、参謀長と主任参謀が来る前に聞きたい事があるのだが」
なんだろう。何か悪い事でもしたかな?と首を傾げていると、長官が続けて言った。
「ミッドウェー島を巡る戦闘は、日米どちらが制するのかね?」
鳥肌が立った。これを教えてしまえば、もう後戻りは出来ない。日本を勝利に導くしかなくなる。
「この戦闘で...日本は大敗北を喫します」
俺は続けた。
「我が軍の被害は、空母4及び重巡1沈没、重巡1大破、駆逐1中破。 航空機搭乗員を含め合計で3057人が戦死します」
山本長官の表情はピクリとも変わらなかった。予想がついていたのだろうか。
俺はさらに続けた。
「対する米軍の被害は、空母1、駆逐1沈没 。戦死者は307人です」
長官は何か考え込んでいるようだった。
「ふむ...やはり作戦を1から見直さねばならぬか...」