指先からwas唇からlove【再公開】
他の中学の連中とも良く街をウロついてた俺は、自分の学校でも我が物で歩いていたし、皆が怖がる上級生に媚びたりはしてなかった。
「挨拶しろよっ、すれ違ったら」
「は」
なんで、部活の先輩でもないのに挨拶? 上級生には全員常に挨拶?
そんなの無理じゃね?
「は?じゃねぇ、俺らのテリトリーに無作法に立ち入るんじゃねぇ!」
使うトイレまで指摘してきやがる。
けして、ウンとも言わず謝ることのない俺は、
その場でボコボコにされてしまう。
その時も、
もう野球は出来ないのに、
体は自然と肩を庇っていた。
……本当にツマンナイ毎日だった。
キライな奴等に気を使う。
同級生には逆に気を使われ……。
女にはそこそこモテたけど、俺から好きになったりするような女子はどこにもいなかった。
それなのに、
「あの女、誰?」
「挨拶しろよっ、すれ違ったら」
「は」
なんで、部活の先輩でもないのに挨拶? 上級生には全員常に挨拶?
そんなの無理じゃね?
「は?じゃねぇ、俺らのテリトリーに無作法に立ち入るんじゃねぇ!」
使うトイレまで指摘してきやがる。
けして、ウンとも言わず謝ることのない俺は、
その場でボコボコにされてしまう。
その時も、
もう野球は出来ないのに、
体は自然と肩を庇っていた。
……本当にツマンナイ毎日だった。
キライな奴等に気を使う。
同級生には逆に気を使われ……。
女にはそこそこモテたけど、俺から好きになったりするような女子はどこにもいなかった。
それなのに、
「あの女、誰?」