指先からwas唇からlove【再公開】
だけど、女子の群とすれ違っていく中で、どうしても緒先の姿を見つける事ができない。

練習の時は、見た目を裏切る走りっぷりだったのに。


……まさか。


嫌な予感がした。



さっき、声が聞こえた海岸の方へ逆戻り。


「海也君?!どうしたの?」


生野の声がしたけど、振り向かなかった。


あいつらが、緒先に何もしてないことを祈りながら、必死に戻った。







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