指先からwas唇からlove【再公開】

もう三年にバレてしまったのだから、付き合ってるのを隠す必要が無くなった私達。

海也の口から、亜美ちゃんにその事を告げてもらった。



″海也くんは緒先先輩のこと好きですよ″



てっきり、喜んでくれると思っていたのだけど……。






【緒先先輩、

うちから海也くんを取らないで



うちを仲間外れにしないで】






彼女の悲痛の本音が、ラインで送られてきて、

そうではないことを知った。






……どうしたらいい?




答えはそんなに簡単には見つからない。




色んな人の気持ちを考えて結果が出せるほど、

私たちは大人じゃなかったから。





ーー十四才。



春を前に、私たちは、また秘密の恋を続けることに。





< 147 / 287 >

この作品をシェア

pagetop