指先からwas唇からlove【再公開】
「一ノ瀬くんたちが遊びに来るってー」
始めは複雑そうな顔をしていた槇ちゃんも、食事が終わるととてもテンション上がっていた。
「え?なんでそうなんの?」
梨子ちゃんと大西さんも、ビックリした様子だけど、ダメだとは言わなかった。
「じゃ、好きな人暴露大会は深夜に変更」
大浴場へ移動しながら、海也と二人の時間を見つけられるか不安になってると、
本人の姿を見つけた。
隣のクラスの女子からプリクラをお願いされているところだった。
「いーじゃん! プリクラぐらい!二人だけじゃないし!」
「写真、きらいなんだよ」
「なに明治生まれのお爺さんみたいなこといってんの?」
とうとう、女子とプリクラの機器の方へと入っていってしまった。
……いいな。
私も撮りたいな。