指先からwas唇からlove【再公開】
「このドライヤー優れもので長時間使っても髪、傷まないんだ。」
海也はそう言いながら、私の髪に熱風を当てる。
特に根元が乾いてなかったらしく、海也の指に掬われながら風が入り込むととても気持ち良くなった。
……寝そう。
「マイナスイオンが半端なくて……」
海也の声が子守唄みたいになって、知らず知らずのうちに睡魔に頭を揺らされていた。
ヴォン……カチッ。
ドライヤーの音が切れた音で、ハッと目を覚ます。
「……あ、ごめん、ありがと」
「気持ち良さそうに首揺らしてたぞ」
海也、笑ってる。
「本当に気持ち良かったから」
「わかるよ、俺も美容室で寝てしまうから」
「え?美容室? 床屋じゃないの?」
「俺は中学生になったときから美容室だよ」
へぇ、なんか、おしゃれ。
確かに海也の髪型は他の男子よりも長目で都会的な感じがする。
そう、なんか雑誌のモデルみたいな……。
「明日、遊園地だな。ほとんど自由時間だ」
「……うん」
だけど、今みたいに二人きりで乗り物に乗ったりとかは難しいだろうな。
皆に秘密、というか亜美ちゃんに内緒にする交際は、いつまで続くんだろ?
「……どした? なんか元気なくない?」
海也はそう言いながら、私の髪に熱風を当てる。
特に根元が乾いてなかったらしく、海也の指に掬われながら風が入り込むととても気持ち良くなった。
……寝そう。
「マイナスイオンが半端なくて……」
海也の声が子守唄みたいになって、知らず知らずのうちに睡魔に頭を揺らされていた。
ヴォン……カチッ。
ドライヤーの音が切れた音で、ハッと目を覚ます。
「……あ、ごめん、ありがと」
「気持ち良さそうに首揺らしてたぞ」
海也、笑ってる。
「本当に気持ち良かったから」
「わかるよ、俺も美容室で寝てしまうから」
「え?美容室? 床屋じゃないの?」
「俺は中学生になったときから美容室だよ」
へぇ、なんか、おしゃれ。
確かに海也の髪型は他の男子よりも長目で都会的な感じがする。
そう、なんか雑誌のモデルみたいな……。
「明日、遊園地だな。ほとんど自由時間だ」
「……うん」
だけど、今みたいに二人きりで乗り物に乗ったりとかは難しいだろうな。
皆に秘密、というか亜美ちゃんに内緒にする交際は、いつまで続くんだろ?
「……どした? なんか元気なくない?」